赤ちゃんの名前を考えるには‥ 

  =よい名前はパパ・ママの調和をもたらします=

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マジョリカマジョルカ

マジョリカマジョルカ
― Chapter17 ―

マジョリカマジョルカ
マジョリカマジョルカ
この不思議なコトバに魅かれて、
ボクはPCのキーをたたいた。

そこには、ケント紙でできたノートとおもちゃのハサミ。
ハサミで見事に切り取られた白い蝶は、
カタカタと音をたてて、すぐにも飛び立とうとする。
蝶は、ページのすき間をぎこちなく羽ばたきながら、
ボクをどこかへ誘っているのだ。

やがて、
この蝶は、あてもなく、カタカタと飛び立ち―
と、そこには、ケント紙の暗い森が、幻灯のライトに立ちあらわれた。
灰色の紙でできた木々の枝からは、
クモとクモの巣がぶらさがっているのが見えてくる。
破れたペーパーのあいだから、長い舌を出すカエルがはい出てくる。
これらの生き物たちは、ぶ厚いケント紙の形のままでボクを出迎える。
そうして、森のずっと奥には、
モノクロ写真のワンピース姿の少女がひとり、
紙でつくられた切り株に腰かけて、こちらを見ている。

ギリ、ギリギリ、ギリギリ‥とあちこちから音がする。
すると、紙でできた数ひきのクモが糸を吐いて枝々から降りてくる。
こっちでは、ゲゴ・ゲゴ・ゲゴ・ゲゴ・・とたくさんの音がする。
ややあって、大きなカエルがペラペラの白いからだで、ぽーんと飛び上がる。
つぎには、ほのかに浮かび出たさっきの少女が、ふいに立ち上がって紙ふぶきを撒く。
と、クモやカエルたちは、パラパラ‥パラパラ‥と、いちどきに森へすがたを隠す。

      ―― 初めからおわりまで、決められたことが、決められたように、
              みんなが騒いで、たった数分間のお祭りのように‥
              ややあって、すべてが、ぴたりと止まる。

これは、寓話の世界ではない。
ボクが、畏れながら、驚きながら、われを忘れて遊びまわった場所だ。
この小さな森も、わがままな生き物たちも
小さなモノクロ写真の少女も
そこにいるだけで、訳もなく怖くて、なんだか哀しい。
かれらがここにいることに、特別な意味は、なんにもないけれど、
きっと、みんなは、いつか、ボクが出会ったはずの友だちだから、
なんにも言わなくても、すべてが分かる気がするよ。

マジョリカマジョルカ
マジョリカマジョリカ

この不思議なコトバのひびきは、ほの暗いPC画面へとボクをいざなう。
そこで、ようやくめぐり会えたボクの仲間たちは、
こんなにも、身近なところで、
ボクのことをずっと待ってくれていたのだろうか。

[三ッ橋明史]

 

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by admin|2008年05月11日 19:26