第1話 子そだての前に読む話
新婚家庭に新しく子どもが生まれるということは、若いご夫婦の自然な営みのようでありながら、じつは難しいことです。今日いわれる親子の問題や夫婦の問題も、子育ての前に知っておけば、「こんなふうにならなかったのに」ということがたくさんあるように思われます。
子育ての前にも後にも、もっとも大切なことは、自分自身と向き合うということです。
自分を愛する深さの分、夫婦を愛し、子どもを愛することができるのだと思います。
自分のことが好きになれない人、自分の嫌いな人は、自分の中にイヤな部分が大きく存在します。
そのことに気づいたならば、自分のイヤな部分を避けないで、しかも力づくで克服しようとしないことです。
自分のイヤな部分と無理なくつきあうことを心がけるのです。ちょうど水虫とつきあうように(?)。
同時に、自分のなかの素晴らしい自分自身を見つけるのです。ここは好きといえる自分を見つけるのです。
そして、素晴らしい自分を少しずつ愛するのです。このことを毎日意識して生活するのです。
自分のことをいまさら愛するなんて、急にできることではありませんが、毎日毎日、自分自身を愛おしみ、愛の言葉をかけるのです。
人を愛するということは、とりもなおさず自分自身を愛するということです。
子育てをするということは、とりもなおさず自分を愛するということです。
自分自身を愛せる人は、ご主人を、奥さまを、そして子どもたちを正しく愛せる人ですから。
愛深い人となるには、イヤな自分と無理なくつきあい、自分のイヤな部分を赦せることです。
一生懸命に生きてきた自分を赦し、自分にも家族にも、毎日、やさしい愛の言葉が使える人になりましょう。
そうすれば、あなたに足りない知恵や能力は、きっとみんなが支えてくれるでしょう。
子どもたちは、まちがいなくすくすくと育つでしょう。
子どもを育てることは自分自身を育てること、といったら言いすぎでしょうか?